神戸三宮阪急ビルが26日開業 「三宮の魅力向上に新たなスタート」報道公開

2021042阪急阪神不森永氏

 阪急阪神ホールディングス(9042)傘下の阪急電鉄と阪急阪神不動産は21日、阪急神戸線の神戸三宮駅で26日に開業する「神戸三宮阪急ビル」(1枚目の写真左)を報道機関に公開した。高層階にホテル「remm+(レムプラス)」、中層階に賃貸オフィス、低層階は神戸三宮駅の高架下の店舗と一体的に開発した商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」をぞれぞれ配置した。あいさつした阪急阪神不動産の森永純常務(1枚目の写真右)は、ビルの完成を「新たなスタートとして三宮の魅力向上に地域のみなさんと取り組んでいきたい」と話した。

20210421EKIZOサンキタ通り側

 「EKIZO神戸三宮」は地下2階〜3階の飲食店を含む店舗と、最上階の29階にある展望フロアのレストランの合わせて37店舗を総称する。阪急電鉄の高架に沿った北側の道路「サンキタ通り」は阪急の敷地と道路の境界を感じさせないよう、路面の舗装を工夫。飲食店が道路に沿ったテラス席を展開できるようにして「歩いて楽しいストリート」をめざす(2枚目の写真)。JRの高架に面した南側の高架下に当たる路地にはバーや中小規模の飲食店を配置。昭和の雰囲気が漂う「飲み屋街」をイメージした。

20210421ANCHOR神戸

 中層部の4階〜15階の中層部にはオフィスが入居する。神戸市が開設する産官学の連携拠点である「ANCHOR KOBE」(アンカーコウベ、3枚目の写真)はオフィスとしては最上階の15階に入居。26日の開業日から順次、会員向けの行事を展開する予定だ。神戸都心部としては久々のまとまった面積でのオフィス供給になる。「神戸三宮駅に直結しているという利便性もあって、多くの引き合いをいただいている」(阪急阪神不動産の森永乗務)という。阪急阪神グループが運営するサテライトオフィスなども開設する予定だ。

20210421remm_神戸三宮

 ホテルは宿泊特化型ホテルremm(レム)の上位ブランドに当たり「レムプラス銀座」(東京都中央区)に次ぐ2店舗目だ。17階にロビーとフロント、18階〜28階に客室を配置した。26平方メートルのツインルームを1室2人利用で1泊4万2900円など。ツインルームは41室、ダブルルーム165室、ダブルのユニバーサルルームが3室で合計209室。六甲山が展望できる山側(4枚目の写真)、神戸港が見渡せる海側と、客室の眺望などが特徴だ。日本ベッド製造(東京都大田区)と共同で開発したベッド「シルキーレム」を全室で採用した。

20210421三宮駅

 神戸阪急三宮ビルと「サンキタ通り」の整備は、神戸市が進める三宮再開発のうち、最も早く完成したプロジェクトになった。神戸最大の歓楽街である東門街にも近く「夜のイメージがある立地に、昼間に使える商業施設を再配置した」(阪急阪神不動産の渡海裕司・開発グループ課長)と意義付ける。商業施設、オフィス、ホテルの複合ビルにすることで、昼の人口増をめざす。新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置や緊急事態宣言に伴い、営業時短要請や休業要請があった場合は従う方針としている。(5枚目の写真は1階北側にある阪急神戸三宮駅の入口)

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