銅鐸がモチーフ、16番目のアート作品収蔵式 三宮センター街2丁目
- 2021/04/10
- 15:24
神戸都心・三宮の商店街「三宮センター街2丁目商店街」(神戸市中央区)では10日、2006年から毎年1作品ずつ増やして路面にアート作品を展示する「ストリートミュージアム」で16番目の作品を収蔵する式典を開催した。式典では神戸市の久元喜造市長と、作者で陶芸作家の谷本景さん、商店街振興組合の久利計一理事長らが紅白のひもを引き、作品を覆った幕を取り除いた(1枚目の写真)。作品は路面に埋め込み、窓のようにガラス越しに24時間いつでも見えるよう展示している(2枚目の写真)。
収蔵したアート作品は題名が「古代から2020」。銅鐸を連想させるベルの形で、全体が赤く仕上がっている。あいさつした谷本さんは、作品の色について「古代から赤というのは、いろんな物を除ける力があるエネルギーのかたまり」だと話す。「人間には、つらいことも悲しいことも、憂いもあるが、そんなものをどこかへやってしまって、自分たちの夢と希望に向かって前進しようではないかという思い」を込めたと語った。
久利理事長は、「ハイカラ、モダンと言われる神戸だが、古代から人が往来していたのを示す桜ヶ丘遺跡の銅鐸や銅剣が神戸市立博物館に収蔵されているのを多くの人に知ってもらいたい」と話した。昨年の収蔵作品が銅剣をモチーフとしたのに続いて、「偶然にも谷本さんが、銅鐸をモチーフにしたいと考えておられたので、(昨年収蔵した作品と)対になる作品になる」と新たな作品を紹介した。
久元市長はあいさつで、「新型コロナが広がる中でも、神戸市民は心を豊かにすることができるという証(あかし)が、この収蔵式の記念すべき日」と作品の追加を歓迎した。さらに「新型コロナウイルスの感染が収束するまでは被害を最小限のものとし、平穏な日常を守り、そのうえで経済活動をしっかり回していくという決意を新たにした」と話していた。収蔵式は当初2月に開催を計画していたが、緊急事態宣言が発令されたため延期していた。
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