ワールド(3612)は5日、2021年3月期の国内小売り販売は前の期に比べて26.3%減だったと発表した。全国を対象とした新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令された20年3月期に、外出が控えられたり百貨店が臨時休業したりで、春を中心に需要が落ち込んだのが影響した。店舗売上高は33.0%減だった。不採算店の閉店で、前の期末比で店舗数が307店舗(12.5%)減少したのも響いた。ネット通販は27.2%増と伸びが目立ったが、補いきれなかった。
2021年3月期の連結決算は6日に発表する予定だ。
同時に発表した3月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月比19.1%増だった。前年同月は新型コロナの影響が出始め、大幅に販売が減少した反動が表れた。月末にかけての気温上昇も追い風になり、春物衣料の動きは活発。生活雑貨ブランドの「ワンズテラス」「212キッチン」が引き続き好調だったうえ、多くのアパレルブランドも反動増でプラスだった。ネット通販は16.1%増だった。
3月は新規出店が44店で、36店舗を撤退した。出退店やネット通販も含んだ3月の国内小売り売上高は前年同月比13.0%減だった。
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