大丸神戸店、3月の売上高43.7%増 前年同月はコロナ禍で火曜定休

 J・フロントリテイリング(3086)が1日に発表した大丸神戸店の3月の売上高動向は、前年同月比43.7%増だった。2カ月連続で前年同月を上回った。前年同月は新型コロナウイルスの感染拡大が懸念された最初の時期に当たる。このため反動増で、すべての売り場で前年同月を上回った。昨年3月は火曜日を定休日としていたため営業日数が4日増えた効果も出た。

 品目別では引き続き高額品が好調だった。美術品が前年同月比で60%増だったほか、高級ブランドは65%増、空気清浄機が伸びたリビングは80%増だった。一方で入店時の検温や手指消毒など感染症対策は継続。大規模な催事などでの集客ができないこともあり、客数の回復は売上高に比べて鈍く、2割増程度。大丸松坂屋百貨店の3月の売上高合計は、19年3月比では10%を超える減少だったという。

 大丸須磨店の3月の売上高は前年同月比14.7%減、大丸芦屋店は同21.5%増だった。

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