神戸市、王子公園に大学誘致を計画 市長「パンダ舎は残すのを基本に」

20200519王子動物園

 神戸市は29日、王子動物園や王子スタジアムを含む王子公園(神戸市灘区)を再整備し、公園内に大学を誘致すると発表した。1951年に開園した動物園や、56年に使用を開始した王子スタジアムなど、施設の老朽化が進んでいる。一方で、阪神間の好立地という地域の特性を生かしていないとの指摘もある。このため動物園のリニューアルとスポーツ施設の再編に加え、大学の誘致で若者を呼び込む。久元喜造市長が29日の定例記者会見で発表した。

 王子公園内には動物園と競技場のほか、テニスコート、体育館、プール、駐車場などがある。多くが1950〜60年に開業。このため現状は「施設全般が老朽化、陳腐化しており、憩い、くつろげる空間が少ない」(久元市長)のが課題になっている。一方で、王子動物園の郊外への移転なども検討したが、「移転は困難」との結論に達した。このため王子公園の敷地内での動物園のリニューアルも実施する方針だ。

 リニューアルに向けては、若者の呼び込みによる活性化をめざす。多くの学校や美術館が近隣にあるうえ、六甲の山並みも近くに見えることを生かした施設を整備する。動物園やスポーツ施設を再編して、時代に合った公園に作り替えたい考えだ。そうしたなかで、大学の誘致や新スタジアム、芝生広場の建設などを検討する。21年度に基本計画を決定し、22年度には事業に着手。実際に大学の誘致に乗り出す方針としている。

 久元氏は、大学を誘致する場所が現在の王子スタジアム周辺になりそうとする一方で、「再整備計画の中ではっきりさせていきたい」と述べた。一方、王子動物園のシンボル的な存在であるジャイアントパンダのタンタンは中国への返還が決まっているが、「つがいのパンダを貸していただくように中国当局にお願いしている」。このため現在のパンダ舎を使い続けるかは別として、「(計画の中に)パンダ舎は残すということを基本に動物園の施設整備を考えていきたい」と話した。

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