NTTドコモと神戸市、高齢者見守りの実証実験を拡大 21年度の実用化視野

20201222NTTドコモ見守り

 NTTドコモと神戸市は21日、高齢者の見守りサービスに関する実証実験の第2弾を同日開始したと発表した。高齢者の居室内にレーダーの役割を持つ小型の装置(写真=NTTドコモ提供)を設置。2019年に実施した実証実験で、入居者の行動をプライバシーに配慮した形で把握できることが確認できたことから、今回は規模を拡大。神戸市内の介護老人保健施設2カ所で、より実戦的に介護職員の負担軽減に向けた作業の最適化など検証する。さらにNTTドコモは21年度内の実用化を視野に、具体的に検討に入る。

 19年7月29日〜同8月31日まで神戸市中央区の老人ホームで実施した実証実験では、協力した入居者5人の個室に装置を設置。入居者の睡眠状況や起床状態を把握することができ、介護職員の心理的な負担軽減に寄与することが確認できた。ただ未設置の居室も多かったため、施設全体の介護業務の最適化などについては検証できていなかった。このため今回は、1フロアのうち入居者の同意が得られた全室に装置を取り付ける。

 対象施設は自立歩行者の割合が多く、見守りの重要性が高い神戸市須磨区と神戸市灘区の介護老人保健施設を選んだ。須磨区の施設には17台(17室)、灘区の施設には20台(20室)に装置を設置。期間は21年3月末までとした。介護施設向けだけでなく、在宅介護や高齢者世帯の家庭でも利用できるサービスの検討も進める。将来的には今回の装置以外も組み合わせ、より高齢者が安心して暮らせるサービスの開発もめざす。神戸市は開発されるサービスの導入支援などについて検討を進める。

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