神戸市と神戸電鉄、沿線再開発で連携協定 花山・大池・唐櫃台など駅前整備で

20201130神戸市神戸電鉄

 神戸市と神戸電鉄は30日、神戸電鉄沿線の再開発「リノベーション」に向けた連携協定を結んだ。神戸市の久元喜造市長(写真左)と神戸電鉄の寺田信彦社長(同右)が同日午後に、神戸市役所で記者会見して発表した。神戸電鉄沿線の駅前整備を中心に、建築物を再利用したり、改めて利用方法を見直したりすることで、改めて沿線の市街地活性化をめざす。まずは対象地域の住民との勉強会などを、神戸市と神戸電鉄が共同で開催する。

 久元市長は記者会見で、六甲山地の北側などに路線を展開する神鉄沿線にはインフラが整ったニュータウンが多く、豊かな自然環境もあり、「(新型コロナウイルスと共存する)ウイズコロナにふさわしいライフスタイルが提供できるのではないか」との見方を示す。さらに「6月1日に北神急行電鉄を市営化したことで、長い目では見込まれる沿線価値の向上を加速させる」と述べ、今回の連携協定のねらいを説明した。

 連携協定に盛り込んだのは「駅を中心とした街のリノベーション」「駅前を快適な公共空間にするための取り組み」「沿線の活性化・情報発信」の3点。神戸市は、すでに神戸電鉄の拠点駅である鈴蘭台駅(神戸市北区)では駅ビルを新築、駅前広場を整備した。同じく北神地区の中心地である岡場駅(神戸市北区)前には北進区役所を開設。今後は、こうした駅前整備を他の駅にも、徐々に広げていく考えだ。

 具体的には、旧北神急行である神戸市営地下鉄の北神線と、神戸電鉄の結節点である谷上駅以北である花山駅、大池駅、唐櫃(からと)台駅(いずれも神戸市北区)の駅前整備を進めて、「人口の増加をはかっていきたい」(久元氏)という。まず協定に基づく事業の第1弾として、唐櫃台の遊休不動産3件程度を、それぞれ活用するビジネスのプランを考える「リノベーションスクール」を2021年3月12〜14日に神戸市と神戸電鉄で共催する。

 リノベーションスクールの参加者は12月19日〜21年1月31日まで。委託事業者であるリノベリング(東京都豊島区)のホームページから申し込む。募集期間中の12月19日と、21年1月21日には2回の事前講演会を開催。街のリノベーションを実践者から体験談などを聞く機会も作り、リノベーションスクールに数多くの参加を募る。

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