三宮再開発 さんちか再整備、地下鉄三宮から南北通路を新設・神戸市が計画案
- 2020/11/27
- 02:23
神戸市は26日に開催した「さんちか再整備に伴う都市計画決定に関する説明会」で、神戸市営地下鉄の三宮駅から、さんちか夢広場(交通センタービル地下)方面に直線的な南北の地下通路を新設する計画案を示した(写真)。地下鉄三宮駅から阪神電鉄の神戸三宮駅西口や、地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅への乗り換えを分かりやすくする。さらに、店舗部分を一部削って夢広場を広げ、待ち合わせなどに使いやすくする。2024年までの完成をめざす。運営会社の神戸地下街(神戸市中央区)は、テナントへの説明を始めた。
神戸市が進めている三宮再開発では、JR三ノ宮駅、阪急神戸三宮駅、阪神神戸三宮駅、ポートライナー三宮駅、地下鉄三宮駅、同三宮・花時計前駅と6つの「三宮駅」を円滑に乗り換えられるよう動線を改善する方針だ。この一環で1965年に兵庫県で最初の地下街として開業した「さんちか」(当時の名称は、さんちかタウン)もリニューアルして、地上、デッキ(歩道橋)とあわせた3層で行き来できるように利便性を高める。
加えて、商業施設としての活性化もねらう。店舗部分への入場者は、最盛期の1970年に1日あたり約20万人だったが、2018年には約5万人にまで減少した。ただ、さんちかを南北につらぬくメーン通路は現在も、毎日およそ13万人が利用する。店舗の配置などを見直すことで、商業施設としての価値向上につながる可能性は高いとみる。あわせて建築基準法の改正によって発生した不適格も解消したい考えだ。リニューアルは21年度に詳細を設計。22〜23年度に整備工事に入る。
加えて、新設する通路からメーン通路の三宮・花時計駅前までを新たに「三宮駅地下線」として、歩行者だけが通行する都市計画道路として位置付ける。さんちかのメーン通路を周辺の地下道と同様に、法的に道路と位置付けることで、公的な管理が行き届きやすくする。神戸市は都市計画案を12月8〜22日に公開し、意見書を受け付ける。21年2月に開く都市計画審議会を通過すれば、年度内に手続きを終える予定だ。
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