住友ゴム、「レベル4」でタイヤ空気圧の常時監視を実証実験 岐阜市の行事で

20201116住友ゴム空気圧対策

 住友ゴム工業は16日、人の操作が一切不要になる完全自動運転の「レベル4」の際に、タイヤの空気圧を常時遠隔監視するシステムの実証実験を実施したと発表した。システムの順調な稼働と、必要に応じた人手による対応といった一連の動作を、岐阜市の公道上で確認した。群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)と共同で開発したシステムで、同システムを実際に公道で稼働したのは初めて。

 実証実験は、岐阜市などが主催した「公共交通フェスタ」に、ほぼレベル4と想定できる自動運転バスが走るのに合わせて14・15日に実施した。実際にタイヤのバルブを緩めて空気圧が下がると、空気圧に対する警告が前橋市にあるCRANTSのコンピューターを通じて、タイヤ整備店に通知。同店から技術者が現場に出向いてタイヤを補修し、バスは自動運転に復帰する。機材トラブルなども発生せず、順調に対応できたという。(写真は補修の様子=住友ゴム提供)

 住友ゴムと群馬大学は昨年5月から共同開発に着手していた。このほか住友ゴムは、クラウドサービスのトライポッドワークスなどと共同開発しているタイヤ空気圧監視システム(TPMS)について、福岡市のレンタカー会社などと実証実験を進めている。タイヤの空気圧不足はパンクの原因になると同時に、燃費の低下など経済的な影響にもつながることから、より需要の大きなサービスになるとみて開発を急ぐ。

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