「こども本の森・神戸」で起工式 安藤忠雄氏「市民全員で子供を育てる場に」

20201112起工式

 建築家の安藤忠雄氏(写真右)が設計した子供向け図書館「こども本の森 神戸」の建設を担当する竹中工務店は12日午前、予定地の東遊園地(神戸市中央区)で起工式を開催した。神事の式典を控えて報道機関の取材に応じた安藤氏は、「市民全員で子供たちを育てる場所になればいいなと思う」と述べ、完成後には子供らを中心に幅広い層が関わることを期待した。「これから本も、市民の方から寄付をいただきたい」とも話した。

 安藤氏は「たぶん始めの2、3年は面白そうだと(多くの人が)やってくるのでしょうが、20年、30年たって、あの図書館があってよかったと言われるような」展開を期待しているという。「神戸は、私が知る限り日本で一番住みやすい場所だと思う」「清潔で美しい健康な場所で、みんなが子供たちを囲んで、それで(子供たちが)育っていくようになってほしい」と語った。

 神戸市の久元喜造市長(写真左)も安藤氏とともに取材に応じ、起工式を迎えて「すごく感激している」と述べた。「安藤先生の子供への思いや、震災への思いが、こういう形で東遊園地で実現できるのを大変よろこんでいる」「素晴らしい子供のための図書館ができるのを、いまから楽しみにしている」と話した。東遊園地内には神戸市が設けた阪神淡路大震災の「慰霊と復興のモニュメント」などもある。

 図書館は安藤氏が建設したうえで寄付。完成後の図書館の運営にも、同氏が何らかの形で関わる意向を示している。鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延べ床面積は約600平方メートルを予定する。蔵書数は絵本や児童書などを中心に、2万5000冊程度をめざす。

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