ただいま会議中です、摩耶山の展望広場で… 12日に現地で企業向け説明会

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 摩耶山再生の会(神戸市灘区)は摩耶山の展望広場「掬星台(きくせいだい)」で、企業向けに会議用のイスや机、テントなどの貸し出しを始める。いわゆる「キャンピングオフィス」だ。標高約700メートルの掬星台を広いオフィス空間に見立て、風を感じながらテレワークやミーティングができる環境を提供する。2日午後には地元企業である萩原珈琲(神戸市灘区)が試験的に活用(写真)。「開放感からか、会議がいつもより活性化した」(萩原英治代表取締役)という。

 摩耶山再生の会が、まやビューライン(ケーブルカーとロープウェー)や、カフェなどを備える摩耶ビューテラス702の平日の誘客を目指して始めた事業の一環だ。キャンピングオフィスのほか、密のないコワーキングスペースも提供、加えて観光地で働きながら休暇を過ごす「ワーケーション」を推進する。これを「Work702」として神戸観光局が、新型コロナウイルスと共存するウィズコロナ時代の観光課題を解決する「公民共創事業」に選定。自然と調和した着地型観光になるとみる。

 この日の会議は、萩原珈琲が10月に同社としての新年度に入ったことから、今期に取り組む社員提案のプロジェクト3つを選んだ。各自が持ち寄ったアイデアを順番に披露し、投票して上位3つに決めた。萩原代表は「普段はそもそも質問が少ないのに、なかなか本質を突いた質問が今日はたくさん出た」と話していた。「最近はアクリル板の設置でオフィスには圧迫感があるし、密閉空間になる会議室も使いづらい。環境が変わったことで、気分が切りかわったのかも」(萩原氏)

 12日午後には会社などを対象にした現地での説明会を開く。摩耶山再生の会の慈憲一事務局長は「地元の会社にも積極的に活用してほしい」と話す。利用料金はテント1張りとテーブル2台、イス8脚のセットで2時間あたり1万円だが、当面は2割引きの8000円にする。定休日である毎週火曜を除く平日に実施。神戸市が六甲山上に光回線を敷設するのに合わせて、来年1月ごろには屋外の無線LAN(Wi-Fi)通信環境を強化する計画もある。

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