日本遺産に「灘の生一本」など認定 伊丹市長、神戸市長らコメント

 文化庁は19日、地域の歴史的な魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を伝える「日本遺産」に21件を新たに認定した。伊丹市を代表に尼崎市・西宮市・芦屋市・神戸市の5市が申請した「『伊丹諸白』と『灘の生一本』」も認定し、阪神間では初めての認定日本遺産になった。2015年度からの認定は104件になり、「20年度までに100件程度」とした目標に到達。文化庁は認定を今回で最後とし、当面は追加しない方針という。

 伊丹市の藤原保幸市長は、日本遺産認定の発表を受けて「『清酒発祥の地』と呼ばれ、現在も日本酒の生産を続ける伊丹の歴史ストーリーを体感し再認識していただき、将来にわたって愛着と誇りを持っていただけるよう魅力あるまちづくりにつなげてまいりたい」とコメントを発表した。

 神戸市の久元喜造市長もコメントを発表し、「今後、阪神間に位置する5市および兵庫県、灘五郷酒造組合等と連携し、広域的なプロモーションを行う」と改めて方針を示した。さらに「市内外の皆様に『灘五郷』地域の歴史・文化を再認識し、神戸への愛着を持っていただくことができる」と述べた。

 これまで認定遺産がなかった東京都も、八王子市が申請した「霊気満山・高尾山」を認定。八王子市は高尾山を霊山として振興し、養蚕(ようさん)や織物で「桑都」と呼ばれた歴史があるという。日本遺産の認定を受けると、日本遺産を中心とした文化遺産を活用し、観光拠点を整備する文化庁の補助金で、新規に認定された日本遺産の枠に自治体が応募できる。文化庁は、例年開催している「認定証交付式」を今回は開催しないとも発表した。

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