石光商事、コーヒー豆かすのバイオ燃料で焙煎「循環型コーヒー」 1月発売へ
- 2019/12/09
- 14:21
東証ジャスダックに上場する石光商事は近畿大学(大阪府東大阪市)と共同で、コーヒー抽出後の「豆かす」から製造したバイオ燃料で焙煎した循環型のコーヒーを開発したと発表した。「Global Goals Coffee」(グローバル・ゴールズ・コーヒー、写真=石光商事提供)として2020年1月にも発売する。これまで産業廃棄物として処分されていたコーヒー豆かすを固形燃料として再利用できるうえ、植物由来のため二酸化炭素(CO2)排出量をゼロと計上できるのが特徴だ。
近畿大学が開発した植物由来の廃棄物を原料とする固形燃料「バイオコークス」に、コーヒー豆かすを原料として採用した。地球温暖化など気候変動の影響で、コーヒー豆の生産量が激減する「2050年問題」への対応の一環だ。SDGs(持続開発目標)の観点からも「エネルギー」「成長・雇用」「気候変動」などさまざまな課題に対応できる。従来に比べてコストはかかるが、メーカーとして取り組む必要があると石光商事は判断した。
植物は育つ過程でCO2を吸収しているため、燃やしてCO2を排出しても差し引きゼロと計上する。このためコーヒー豆かすのバイオコークスを活用することで、同社としてもCO2排出量を削減することができる。さらに循環型の製品は消費者の環境志向の高まりにも沿っており、消費者の選択肢を増やすことにもつながると考えた。
1箱5袋入りで、税別600円での販売を予定する。パッケージにも環境負荷の低い素材やインクを採用することなどもあり、販売価格は通常のコーヒーよりもやや割高だ。一方、バイオコークスではコーヒーの焙煎に十分な熱量を確保できるため、味に違いは出ないという。
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