モロゾフ神戸本店オープン 山口社長「神戸から全国、海外にスイーツ発信」
- 2019/11/01
- 12:40

洋菓子大手のモロゾフは1日午後、神戸都心の商店街である三宮センター街に「神戸本店」(神戸市中央区)をオープンした。同店舗の大規模な改装は1989年以来30年ぶり。従来も同社の旗艦店舗として機能していたが、改めて本店として位置付け、モロゾフのブランドを発信する本拠地として活用する。店舗にはチョコレートの流れる滝を設置するなど洋菓子メーカーならではの嗜(し)好を凝らし、本店限定商品・メニューも充実させた。
関係者向けの内覧会であいさつした山口信二社長(上の写真)は、チョコレートの滝(下の写真左)は店内に場所が限られるなか、自ら希望して「無理して作った」と明かす。モロゾフの原点がチョコレートであることを象徴的に示すのが目的だという。加えて「神戸本店から全国また海外に、愛する神戸の文化とともに心をつなぎ、笑顔を輝かせるスイーツを発信していきたい」と述べ、新店舗を通じた情報発信への意欲を語った。
新店舗でめざしたのは「神戸らしさ」。デザインはコーポレートカラーのグリーンを基調に、港町の懐かしさを感じる色で構成した(下の写真右)。本店限定の商品は、「兵庫県産こだわりミルクのカスタードプリン」「神戸チーズケーキ」などを店頭で販売。喫茶メニューに「ミックスベリーとチョコレートのワッフル」「神戸本店季節のパフェ」などを用意した。地元産の材料、素材を積極的に取り入れ、神戸らしさをアピールする。
神戸本店の販売目標などは明らかにしていないが、販売と喫茶の合計で改装前の30%増程度の売上高をねらうという。ただそれ以上に、本店限定の商品などを通じ、スイーツの魅力を積極的に発信することで、1931年設立である「老舗モロゾフ」のブランドの求心力を高める効果がありそうだ。さらに山口氏は神戸経済ニュースの取材に対し「神戸のスイーツに関心を持った人は、ぜひ神戸を訪れてモロゾフの神戸本店にも立ち寄ってほしい」とも話していた。
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