井戸兵庫知事、県新庁舎案「緑を中心とするセンス神戸らしい」「回遊性は大変」

20190909井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は9日の定例記者会見で、老朽化に伴い建て替える兵庫県庁舎の基本計画作成支援者に建築家である隈(くま)研吾氏の設計事務所などで構成する共同企業体を選んだことを示したうえで、同事業体の提案を「緑を中心とするセンスが神戸らしい」と述べた。今回の提案がそのまま基本計画になるわけではなく「これから詰めていくもの」としながらも、積極的に評価する姿勢を見せた。

 兵庫県は新たな本庁舎を現在の1号館の南側に集約する一方、築年数が相対的に若い3号館は利用を続ける方針だ。このため「新しい庁舎と3号館の関わりをいかに考えるかが、今回の(提案に参加した)3者の工夫が必要だったところと思われる」と井戸氏は解説した。そうした中で隈氏らの提案は、「六甲山とのつながりを象徴させながら、緑のテラスを配置することで(新庁舎と3号館の)間の違和感を交流スペースに変えて整備しようとしたのが1つのポイントではないか」という。

 隈氏らの提案では、新庁舎建設による元町、三宮、旧港湾部(ウォーターフロント)の3地域の回遊性向上にも言及したが、井戸氏は「回遊性を持たせるのは大変だろう」との見方を示した。「ただ、いま回遊性がまったくないので、(回遊性向上が)望ましいということがいえる」と指摘。回遊性向上には「元町の駅のあり方をきちんと議論することが必要」と改めて強調した。

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