ネスレ日本、キットカットの包装を22年までに再生可能に 9月から順次

20190805キットカット

 ネスレ日本は「キットカット」の包装を2022年までに、リユースまたはリサイクル可能である再生可能の素材に切り替える。第1弾として9月下旬出荷分から、12〜14枚入った大袋5商品の外袋を変更する(写真は新パッケージ=ネスレ日本提供)。世界190カ国で事業を展開するネスレ(スイス)全体としても、25年までに再生可能の素材に切り替える計画を打ち出しているが、その中でもネスレ日本は先頭を走る計画だ。

 9月から紙を素材の包装に切り替えるのは「キットカットミニ14枚入り」など5商品。キットカットに直接触れる個包装とは別の、全体の外袋を紙製にする。日本市場の主力の5商品で外袋を、現在のプラスチックから紙に変更することで、年換算すると約380トンのプラスチックを削減する計算になるという。さらに20年9月にはキットカット大袋商品の全製品で外袋を紙にする。

 さらに21年から順次、現在はキットカットの品質保持の観点からプラスチックが2層になっている個包装の包装材を、単一素材にしてリサイクルしやすくする。22年までにキットカット全製品の包装材がリサイクルまたはリユース可能になる。ネスレ日本では、国内で製造するネスカフェ製品も23年までに再生可能の素材に切り替える計画だ。

 世界各地でのプラスチック廃棄物による海洋汚染や、汚染によある野生動物への影響に関心が高まったことなどに対応する。ネスレ日本では、引き続き海洋生分解性素材の導入などに向けて検証をすすめ、製品による環境負荷をより小さく抑えたい考えだ。

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