「生産性向上がキーワード」 ロボット導入支援など、神商の19年度事業計画

 神戸商工会議所は4日、同日開いた常議員会で2019年度の事業計画を承認した。常議員会後に開いた定例記者会見で、家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)は「人手不足やデジタルテクノロジーの進展といった環境の変化をふまえ、『生産性の向上』を重要なキーワードととらえた」と説明した。中堅・中小企業向けロボット導入支援に加え、IT(情報技術)環境導入へのコンサルティングなどを19年度の新規事業として取り組む。

 神商が18年度に開催した行事などを通じても「AI(人工知能)、IoT(道具やセンサーなどを直接ネット接続する常時監視や常時情報収集など)の導入やロボットの活用に関心が非常に高く、多くの中小企業が生産性の向上に取り組もうとしていることが分かった」(家次氏)という。ITなどを活用した「イノベーションへの挑戦」は事業計画が掲げた4つの柱のうち、先頭に記載した。

20190304神商事業計画19

 このほか事業計画では「地域活力の創造」「中小企業の持続的成長への支援」「会員参画と活動基盤の強化」を柱に掲げた。神戸でも4試合が予定されている、ラグビーワールドカップ2019をきっかけにした観戦客の観光需要の取り込みや、地元の大手と中小が連携することなどによる地域商業の活性化などにも積極的の取り組む。さらに食品やスポーツ、ヘルスケア産業などの中堅・中小企業が海外展開することに関する調査研究などにも新たに取り組む計画だ。

 19年度は3年に1度の議員改選期に当たる。10月末には現在の役員と議員の任期が終わることから、新役員、新議員の選挙など選出の事務を円滑に進めて、新たな運営体制を立ち上げることも今期の事業計画に盛り込んだ。

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