18年の神戸港、輸出入総額11年ぶり過去最高 年前半が好調、台風被害など補う
- 2019/01/23
- 16:48
輸入額を品目別でみると、イタリアからの過熱式たばこを中心とした「たばこ」が12.7%増の2196億円、農薬や塗料の原料になる化学品など「有機化合物」が8.5%増の1379億円になるなど、いずれも過去最高を更新した。中国、ベトナム、バングディッシュなどからの「衣類および同付属品」も6.1%増の2238億円と伸びが目立った。
一方、輸出額は過去最高には届かなかったが、前年比3.4%増の5兆8240億円と好調だった。品目別では、中国やインドネシア向けの自動車エンジンなど「原動機」が15.0%増の3124億円、マレーシアや中国向けの自動車ギアボックスなど「自動車の部分品」は27.8%増の1764億円と、いずれも過去最高を更新。中国向けの化粧品を中心とした「精油・香料および化粧品類」が50.0%増の1085億円と急増して過去最高だったのも目立った。
輸出入の相手国でみると、対中国が輸入額、輸出額ともに過去最高を記録したのが特徴だ。対中国の輸出入総額は2年連続で増加した。輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は2兆3866億円だった。神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)は5.6%と前年比で0.2ポイント低下した。
年間の平均為替レートは1ドル=110円50銭と、17年の112円33銭に比べ1円83銭(1.6%)の円高・ドル安だった。
同時に発表した2018年12月の輸出入総額(速報)は、前年同月比4.7%減の7682億円だった。輸出額は6.0%減の5033億円と減少が目立った。中国向けの平面ディスプレーパネル製造装置など「半導体等製造装置」が44.7%減、米国向けのリチウムイオン電池など「電池」が38.8%減など、米中向けの減少が目立った。輸入額は2.0%減の2648億円。輸出超過額は2385億円と、前年同月比で10.0%減少した。
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