「成功例が必要」「横のつながり作れず」 神戸医療産業都市、将来像の議論始まる

20231214医療産業都市

【神戸経済ニュース】神戸市は、神戸市中央区のポートアイランドを中心に医薬品・医療機器メーカーや病院などを集積させる「神戸医療産業都市」について将来像を探る議論を始めた。神戸医療産業都市に拠点を置く企業や学識経験者などと将来像を議論する「将来像の検討会」の第1回会合を13日に開催。出席者らは「世界に冠たる医療産業都市になるには象徴的な成功例が必要では」「多くの企業が近くにあるのに、なかなか横のつながりが作れない」など、現状の課題や問題意識などをそれぞれ発表した。

 神戸医療産業都市は1995年に発生した阪神淡路大震災からの復興プロジェクトとして、1998年に構想を開始した。理化学研究所(埼玉県和光市)の再生医療などの研究拠点と、世界最高性能のスーパーコンピューター「京」を誘致できたことなどをきっかけに、関係企業の集積が進んだ。iPS細胞を使った世界初の視細胞移植手術など多くの革新的な成果もあり、日本で最も大きな医療・医薬産業や研究機関の集積地になった。現在は約370社が神戸医療産業都市に立地する。

 ただ構想の開始から25年が経過し、神戸医療産業都市を巡る環境は大きく変わった。最も大きな変化は国内の他都市も、医療産業の集積地を作り始めたことだ。加えてバイオテクノロジーの革新や研究領域の多様化・複雑化した。さらに外部のアイデアを取り込んで新技術などを創出する「オープンイノベーション」など、神戸医療産業都市を構想したときになかった考え方や手法も広がった。

 検討会では、今回洗い出した課題をもとに目標設定や今後の取り組み案を議論する第2回の検討会を、年度内をめどに開催。来夏ごろに第3回の検討会を開いて、神戸医療産業都市の将来像を取りまとめたい考えだ。加えて2024年夏まで神戸市の住民向けに5〜6回のシンポジウムを開催。一般向け、学生向け、企業向けなど、ターゲットをしぼって関心を持ちやすくなるよう工夫しながら、神戸医療産業都市について地元の関心も高めたい考えだ。

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