「神戸といえばビーフと日本酒」 米P&G幹部、斎藤兵庫知事と灘の酒蔵に

20230610神戸酒心館PG

【神戸経済ニュース】「酒造りに重要なものは米と水、そしてクラフトマンシップ」「固く伝統を守りながら、新しい命を吹き込んでいることに感動した」。ノーベル賞の公式行事で使われた日本酒「福寿純米吟(ぎん)醸」などを製造する神戸酒心館(神戸市東灘区)で話すのは、神戸市中央区に日本法人「P&Gジャパン」の本社を置く、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の幹部たちだ。

 兵庫県は3月まで約7年間、P&Gジャパンの社長を務めたスタニスラブ・べセラP&Gアジア太平洋・中東・アフリカ地域統括プレジデントを、2023年度の県功労者(国際協力功労)として表彰した。「表彰状を手渡す機会に」ということでべセラ氏と、P&Gジャパンの社長を引き継いだヴィリアム・トルスカ氏を、兵庫県の斎藤元彦知事が9日午前、灘の酒蔵に連れ出した。

 神戸酒心館の安福武之助社長が酒米「山田錦」へのこだわりや、生産時に二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにする日本酒の開発などについて、べセラ氏とトルスカ氏に英語で説明した。説明を聞きながら両氏と斎藤知事は、福寿大吟醸、福寿純米吟醸、福寿純米酒エコゼロの3銘柄を試飲。べセラ氏は「日本酒を飲むのは寿司、刺身を食べるときだけだったが、もっと可能性が広がりそうだ」と話していた。

 神戸酒心館が力を入れる持続可能性への取り組みが、特に両氏に響いたようだ。トルスカ氏は「多くの外国人は神戸といえばビーフだが、日本酒の街でもあると分かった」「日本を訪れる友達を、ぜひ連れてくる」と話し、酒蔵での試飲をすっかり気に入った様子だった。

 県内文化の発信を通じた観光誘客は、かねて斎藤氏が知事として最も挑戦したいことの1つに挙げていた。これを実現する枠組みが、県内各地の持続可能性に向けた取り組みを2025年に開く国際博覧会(大阪・関西万博)の会場外パビリオンに見立てる「ひょうごフィールドパビリオン」だ。現在は130件を認定しており、灘五郷の酒蔵もその1つ。「課題は交通機関」とみているが、コンテンツには自信を深めたようだ。斎藤氏は「できれば今年中にすべて回りたい」と改めて意気込んだ。

(写真は前列左からトルスカ氏、べセラ氏、斎藤氏、右に安福氏)

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