アシックスの1〜3月期、純利益87%増 スポーツイベント本格再開で増収
- 2023/05/11
- 01:23
売上高は45%増の1522億円、営業利益は2.2倍の221億円と、いずれも決算期変更があった14年12月期を除いて第1四半期としては過去最高を記録した。売上高は円安によって押し上げられたが、この影響を除いても35%の増収になった。地域別では日本、北米、欧州、中華圏、オセアニア、東南・南アジアの全地域で増収。特に訪日客による需要が回復した日本や、成長市場と位置付ける東南・南アジアが順調だった。
テレビ会議システムを通じて記者会見した広田康人社長は、今回の結果を「好調な滑り出し」と評価した。前期は利益が出なかった北米で、粗利益率が前年同期比で5.5%改善の42.4%になったという。「店舗戦略の見直しや、主力ランニングシューズの高価格帯へのシフト、アパレルのランニングトレーニングへの集中など、改善に向けた取り組みの成果が目に見える形で表れている」と説明した。
23年12月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は1%増の200億円を見込む。1〜3月期は想定を上回る好調な結果だったが、4月に欧米やオーストラリアの販売が弱含んだことなどから上方修正を見送ったという。広田社長は「5月・6月に地域幹部との議論、カテゴリーヘッドと議論して、今年度の達成状況をしっかり把握した上で、必要であれば修正する」と説明していた。
▽関連記事
- 関連記事
-
- ノエビアHDの10〜3月期、純利益10%減 前年同期に退職給付制度改定益 (2023/05/11)
- シャルレ、今期2期連続の最終赤字に 6月値上げ予定も販売伸び悩み (2023/05/11)
- アシックスの1〜3月期、純利益87%増 スポーツイベント本格再開で増収 (2023/05/11)
- ヒラキの前期、純利益76%減 円安影響の価格転嫁で通販苦戦 (2023/05/10)
- 日本製麻、前期純利益98%増に下方修正 包装資材の値上げ追いつかず (2023/05/10)
広告