シスメックス、インドに検査試薬の新工場 機器の一部も生産・24年度内に稼働

【神戸経済ニュース】医療用検査機器大手のシスメックス(6869)は17日、印グジャラート州アーメダバードに新たな製造拠点を開設すると発表した。インドの人口増や経済成長に伴い、現地での検査試薬の供給体制を強化するのがねらい。将来の大幅な需要増や生産品目拡大に対応できるよう、生産能力には拡張性を持たせる。加えて一部の検査機器の生産や、部材調達も新工場で担当する予定だ。投資総額は約30億円、試薬、機器ともに2024年度内の生産開始をめざす。

 シスメックスは1998年にインドで現地に合弁会社を設立して事業を開始。同社を2008年に完全子会社化して、12年に尿検査分野、14年に血液凝固・生化学検査分野、19年に主力のヘマトロジー(血球計数)分野のサービスを代理店経由から順次直販に切り替えてきた。供給体制としては07年にヒマーチャル・プラデーシュ州バディに試薬生産工場を設立して、安定供給をめざした。ただ潜在的に大きな成長力を持つインドでは、さらに検査需要が増えると見込む。将来も安定的に製品を供給するためには新たな製造拠点が必要と判断した。

 シスメックスは昨年8月に開いた2022年4〜6月期決算説明会で、インドの生産体制強化について言及。昨年11月に開いた4〜9月期の決算説明会では家次恒会頭が、インドでの検査機器の現地生産について「中国でも経験がある」などと述べ、前向きに進める姿勢を見せていた。

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