神戸製鋼、工場向け水素ガス供給の実証施設公開 兵庫知事が視察・高砂製作所

20230324水素供給施設

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は23日、同社の高砂製作所(高砂市)に設置した工場向けに水素ガスを供給するシステムの実証施設を報道機関に公開した(写真左)。公開は、水素に関する産業を育成する一環として、兵庫県の斎藤元彦知事が同施設を視察したのに合わせて実施。斎藤知事は高砂市の都倉達殊市長とともに、3月末から順次運用を開始する「ハイブリッド型水素ガス供給システム」について神戸製鋼の担当者から、説明を受けた(写真右)。

 同システムは子会社の神鋼環境ソリューションが開発した「水電解式水素発生装置(HHOG)」、外部から購入した液化水素を水素ガスとして使うための「中間媒体式・液化水素気化器」、水素を貯蔵するタンクと、一連のシステムを操作する制御機器類で構成する。自社工場に設置した太陽光パネルの電力でHHOGを稼働すれば、製造にも二酸化炭素(CO2)を発生させない「グリーン水素」を得られる。ただ太陽光パネルの電力は天候に左右されるなど不安定なため、購入した液化水素で補う仕組みだ。

 安価で大量のグリーン水素のサプライチェーン(供給網)ができるまでに、工場で必要な水素を安定して供給するのを目的とする。高砂製作所には、素形材事業部門のたん造鋼品、鉄粉、チタン、機械事業部門の圧縮機、産業機械、さらに技術開発本部と、中小規模の事業がずらりと並ぶ。ボイラーや加熱炉が多く、水素を熱エネルギーとして利用したり、液化水素を気化する際に発生する冷気をエアコンに利用したりといった、エネルギーに関する需要が多い。

 発生させる水素ガスの量や、具体的な水素の使い道については今後、順次調整する。ただ工場内とあって、短いパイプラインで需要先に水素ガスを供給できるというわけだ。視察を終えた斎藤知事は記者団の取材に応じ、「水素の工業利用については知識として知っていたが、具体的にイメージできるようになった」「今後の施策に生かしていきたい」と話していた。

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