上門山陽電社長、須磨浦山上遊園「まだまだ続けると意思表示」「地域の財産」

20230317上門山陽電社長

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ電鉄である山陽電気鉄道(9052)の上門一裕社長(写真)は17日、須磨・垂水地域の活性化を巡る神戸市との記者会見で、同社が運営する須磨浦山上遊園について「最近でもロープウェーの搬器(ゴンドラ)や施設をすべて更新しており、まだまだ(遊園地を)続けるんだという意思表示でもある」と話した。バブル経済崩壊後、鉄道会社が遊園地経営から撤退する全国的な流れがあることについて、記者の質問に答えた。

 上門社長は須磨浦山上遊園が「われわれとしてはシンボルだと考えているし、地域にとっても大事な財産だと思って、なんとか維持しようとがんばっている」と述べた。「絶叫マシーンだとかがある遊園地でなく、よくいえば自然に親しんでいただき、眺望を楽しんでいただいてリフレッシュしていただける場所を提供するのも、われわれ鉄道会社の使命だと思っている」「これからもずっと大切にしていきたい」と語った。

 一方で、神戸市から民間に経営を移す須磨海浜水族園や、神戸市立須磨離宮公園など近隣の観光施設や公園とは「なかなか、つながっていなかった」。「PRもバラバラにしてきたというのが反省点でもあり、これから点と点を線(周遊バス)でまず結んで、全体を面として活性化していくことに期待している」と述べ、この日に須磨・垂水の活性化について神戸市と結んだ事業連携協定にも期待を寄せた。

 須磨浦山上遊園の収益寄与についての質問には、「特に切り分けて須磨浦(山上遊園)だけで収支がどうこう、というわけではない」と説明。ロープウェーやカーレーターなど交通機関が収益の柱であるうえ、「電車で来ていただくことが多い」ことから鉄道事業の一部と考えているという。「電車とロープウェーの乗車券をセットにしたり、『1dayチケット』という1日乗り放題の券を企画したりと、(電車と遊園地には)相互に効果があると考えている」と話していた。

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