神戸市と山陽電、須磨・垂水の魅力向上で協定 霞ヶ丘「五色塚古墳前」の副駅名

20230317山陽電神戸市

【神戸経済ニュース】神戸市と山陽電気鉄道(9052)は17日、山陽電の沿線である須磨・垂水地域の魅力向上などを目的に事業連携協定を結んだ。神戸市の久元喜造市長(写真右)と、山陽電の上門一裕社長(同左)が同日午後に神戸市役所で記者会見して発表した。地域内の住民にも、観光客にも、利用しやすい駅を中心とした街づくりをめざす。再開発が本格化する垂水駅前の活性化で連携するほか、六甲山系の西端である須磨浦地域も対象になることから「神戸登山プロジェクト」も共同で推進することも盛り込んだ。

 協定に基づく事業の第1弾として3月31日から4月9日の春休み・お花見シーズンに、須磨浦公園〜須磨海浜水族園〜月見山〜須磨離宮公園を巡回する無料バスの試験運行を実施する。午前9時台から午後4時台まで1時間に1本、1日に7便の運転を予定する。

 加えて4月1日から「神戸西須磨パークス1dayチケット」に神戸市営地下鉄版を新たに追加。山陽電の西代〜西舞子と神戸市営地下鉄全線が1日乗り降り自由になるうえ、須磨浦山上遊園ではロープウェーとカーレーター往復と開店展望閣の入場、須磨離宮公園の入園がセットになって1700円(大人のみ設定)だ。谷上駅を除く地下鉄各駅の窓口で販売する。

 謎に満ちた古墳として知られる五色塚古墳(神戸市垂水区)の最寄駅である霞ヶ丘には、17日から「五色塚古墳前」と副駅名を付けた。神戸市は今後、古墳の駅としての再整備とバリアフリー化を支援する。

 久元市長は須磨・垂水地区について「住んでおられる方が地元の魅力を非常に感じながら、街を活性化させる動きがある」と指摘。「来街者(街を訪れる人)が増えることが、住んでおられる方にとっても良いことだという理解が広がりながら、街がより活性化して、にぎわいが一段と増えていくということをめざしたい」と話した。上門社長は「街を訪れる方にも、住まれる方にも、すべてに優しい駅をめざしており、神戸市内の駅もすべてそうなるよう(連携協定を)突破口として加速していきたい」と話した。

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