キムラタン、2億円の債務株式化で新株発行 清川社長に第三者割当で

【神戸経済ニュース】ベビー・子供用品と不動産のキムラタン(8107)は10日、普通株式952万4000株を発行して債務の弁済に充てる「債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ、DES)」を実施すると発表した。弁済する債務は清川浩志社長の自己資金から借り入れた2億2500万円。1株21円として発行する新株は、第三者割当で清川社長に全株式を割り当てる。

 債務の株式化を実施するのは、2022年9月22日に発表したキムラタンエステート(旧和泉商事)の金融債務などの借り換えを目的に、三井住友銀をアレンジャーとして55億4600万円をで借り入れた協調融資を維持するため。

 同協調融資には①連結貸借対照表の「純資産の部」の金額を22年3月末の75%以上または直近期末の75%以上のうち高い方に維持すること②連結損益計算書の経常利益で2期連続赤字にならないこと--という条件がある。このうち不採算店の撤退が進んでおり24年3月期は経常黒字が見込まれ②は抵触しない見通しだが、①を満たすには資本増強が必要と判断した。

 今回の新株式の割り当て前に、キムラタン株の29.45%を保有する筆頭株主の清川氏は募集後の持ち株比率が32.80%に上昇する。清川氏以外の株主は1株の権利が希薄化し、持ち株比率が低下する計算だ。今回の新株発行、DESが2023年3月期の業績に与える影響は軽微とみている。

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