トーホー、新業態「キャッシュ&デリバリー」今期出店へ 未進出の地域で展開

【神戸経済ニュース】業務用食品卸売りのトーホー(8142)は10日、2月に始まった2024年1月期中に新たな事業モデル「キャッシュ・アンド・デリバリー(C&D)」を開発し、新業態として国内の未進出地域に出店する方針を示した。テレビ会議システムを通じて同日開いた23年1月期決算発表の記者会見で、古賀裕之社長が明らかにした。新業態を、今後の成長戦略の1つに位置付けたい考えという。

 主力である業務用食品の卸売り(ディストリビューター、DTB)は配達もあり、集金は月に1回だが、まとまった数量の売上高になる。一方で現金卸売り(キャッシュ・アンド・キャリー、C&C)は店舗での現金販売で資金の回収は早いが、必ずしも1顧客あたりの売上高が大きいとは限らない。両者の長所を取り入れて、店舗販売と配送の両輪で収益を確保し、投資回収期間を短縮する事業モデルを生み出す。

 赤字が続いていた小売りの食品スーパーは前期に撤退。一方でフランチャイズ(FC)契約を結んだ包装資材販売のシモジマ(東京都台東区)がFC1号店「A-プライス名古屋店」(名古屋市中区)を22年5月にオープン。さらに今期は直営のC&Cで「約3年ぶりの出店として、4月に広島市内で新店舗をオープンさせる」(古賀社長)。そのうえでの新業態「C&D」の出店で、強みを持つ業務用食品への「選択と集中」を一段と強調する形になった。

▽関連記事
トーホー、2月の売上高33.7%増 前年同月「まん防」の反動で (2023/03/10)
関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

広告

★神戸経済ニュースからのお知らせ

広告