カルナバイオ、中台での開発・販売権を買い戻し 血液がん治療薬の候補薬剤

【神戸経済ニュース】創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)は7日、医薬品開発のバイオノバ・ファーマシューティカルズ(中国・上海市)に供与していた血液がん治療薬の候補薬剤「AS-1763」を中国・台湾での開発・販売する権利を買い戻したと発表した。今後は中国・台湾を含む全世界について、カルナバイオが自社で開発・販売権を持ち、臨床試験(治験)など新薬開発を継続する。買い戻した際の価格などは明らかにしていない。

 カルナバイオは2020年3月に、AS-1763の中国と台湾での開発・販売権をバイオノバに供与する契約を結んだ。中国・台湾では臨床試験(治験)が早く進み、データの蓄積が進むことを想定したが、新型コロナウイルスの感染拡大で状況が変化。むしろカルナバイオが自社で進める米国での治験が先行するほどに進んでいる。このため同社は中国・台湾での開発・販売権を再取得。高値が付きやすい「全世界での権利」を他社に供与できる状態に戻した。

 カルナバイオはAS-1763を巡って、バイオノバから20年3月と、22年3月に一時金を受け取っていた。今後はこうした収入はなくなる。2023年12月期の連結業績予想には創薬事業の収益は織り込んでおらず、今回の権利再取得による連結業績予想への影響も軽微としている。

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