斎藤兵庫知事、岡田万博担当相に「フィールドパビリオン」売り込み 好感触明かす

20230303岡田万博担当相

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事は3日午後、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)を担当する岡田直樹地方創生相に面会し、同県が113件を認定した「フィールドパビリオン」の取り組みを紹介した。県内各地のSDGs(国連の持続可能な開発目標)への取り組みなどを万博の会場外パビリオンに見立て、兵庫県に誘客する構想だ。大阪市の万博会場にとどまらず、経済効果の地域的な拡大を期待できる取り組みということもあり、斎藤知事は「売り込み」に好感触を得たようだ。

 面会時間は数十分に限られたが、岡田万博担当相に向けて26ページにわたる資料をもとにフィールドパビリオンを説明した。面会終了後に報道機関の取材に応じた斎藤知事は、2025年は「阪神淡路大震災から30年になるので『創造的復興』についても発信していきたい、と話した」という。創造的復興の概念は「(戦災復興を控える)ウクライナや(大地震があった)トルコにも生かされていると説明したところ、『そうした発信にはすごく意義がある』と言っていただけた」と述べ、共感を得られたのを明かした。

 さらに斎藤氏は、会場外駐車場を予定する尼崎市の埋立地「フェニックスふ頭」で、駐車場に隣接する形で、駐車場を上回る広さの多目的拠点を開設する構想を説明。県産品の販売などイベントに使う「ひょうご万博楽市・楽座」や、「空飛ぶ車のショールーム」として活用し、万博会場と空飛ぶ車で往復できるようにしたい考えを示した。岡田氏は、大阪府外で万博関連行事に乗り出すことを歓迎する意向を示していたという。

 兵庫県選出の末松信介・参院議員も同席した。岡田氏とは、ともに04年7月の参院選に初当選した同期議員という。斎藤氏と岡田氏のやり取りに、万博に向けた機運の高まりを「むちゃくちゃ感じた」と話していた。(写真は大臣室で左から末松氏、斎藤氏、岡田氏=兵庫県東京事務所提供)

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