MORESCO、売買代金もプライム基準下回る 企業価値向上とIR強化で対応

【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)は22日、「流通株式時価総額」に続いて2022年12月末時点で「1日平均売買代金」も東証プライム市場の上場維持基準も適合していなかったと発表した。前回の基準日である21年6月末には「1日平均売買代金」の基準を満たしていたが、その後に株価や売買高が伸び悩んだ影響が表れた。

 21年6月末の前回基準日時点では、1日平均売買代金が2350万円と、基準の2000万円を上回っていた。ただ直近の基準日である22年12月末には1970万円と基準を下回った。MORESCOは1年以内に1日平均売買代金を2000万円超に回復する必要がある。前回基準日では上場維持基準を満たしていなかったのは流通株式時価総額の61億8500万円(基準は100億円)だけだった。同社は25年2月期末には基準を上回る計画を示している。

 1日平均売買代金の向上に向けては、売買1回あたりの金額(売買単価)を引き上げるための株価の上昇と、売買高(売買株数)の増加が必要になる。株価の上昇は、時価総額の拡大にもつながる。CFO(最高財務責任者)の藤本博文・取締役上席執行役員は神戸経済ニュースの取材に対し「企業価値の向上による株価上昇と、IR(投資家向け広報)の強化による売買頻度の向上をめざすことで対応する」と話していた。

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