神戸市、神戸空港関連で125億円 空港島に「将来ビジョン」23年度予算より
- 2023/02/13
- 05:48
【神戸経済ニュース】神戸市の2023年度当初予算案では、神戸空港の国際化に向けた予算を125億円計上した。このうち国際化に直接影響する2番目のターミナル「サブターミナル」建設に45億円、駐機できる航空機を増やすための駐機場(エプロン)拡張に35億円を盛り込んだ。サブターミナルは2年がかりで建設することもあり、建設費用の半額。いずれも24年度末には完成させる。さらに需要調査や将来ビジョンの検討など、調査・検討に関する予算項目を多く立てたのが特徴だ。
交通アクセスの強化については「新神戸トンネル南伸部の事業化に向けた検討」(1億2800万円)、「京橋ランプ周辺道路のあり方検討」(3000万円)などに加え、新神戸〜三宮〜神戸空港の「南北軸のアクセス強化検討」(500万円)も盛り込んだ。実際のインフラ建設に関わるのは27年度末に完成を計画する「新交通三宮駅のホーム拡張」(7000万円)、「神戸空港連絡橋4車線化」(6億4000万円)を計上した。
観光需要・ビジネス需要の創出として盛り込んだ19億9800万円の内訳は①新港第1・第2突堤間の水域活用の推進(防波堤・親水エリア整備等、15億3000万円)②夜間景観の魅力向上(1億2600万円)③分散型花火・イルミネーションイベントの開催(2億3000万円)④空港島からの海上航路誘客ルートの検討(1500万円)⑤フライ&クルーズ(1200万円)⑥インバウンドプロモーション(5027万円)⑦夜市の定期開催・インバウンド向け夜型コンテンツ造成(2000万円=2月補正)⑧兵庫デスティネーションキャンペーン(1535万円)--とした。
昨年9月18日に開いた関西3空港懇談会では25年に開催する国際博覧会(大阪・関西万博)を視野に、新たに整備する国内線ターミナルの運用を開始する際に、神戸空港で国内線の発着枠を1日120便(現在は80便)に拡大することで合意した。博覧会を機に、団体旅行などでの国際チャーター便の発着も可能とする。このため博覧会の開幕までに新たな国内線ターミナルと国際チャーター便用の国際線ターミナルが必要になる。
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