キムラタンの4〜12月期、最終赤字9億8800万円 191店舗を閉鎖

20221110キムラタン

【神戸経済ニュース】ベビー・子供用品と不動産のキムラタン(8107)が発表した2022年4〜12期の連結決算は、最終損益が9億8800万円の赤字(前年同期は3億8700万円)の赤字だった。ベビー・子供服の仕入れコストが円安進行を受けて大幅に上昇したうえ、相次ぐ閉店セールでさらに採算が悪化した。既存債務の借り換えに伴う協調融資の借り入れ手数料1億4500万円を営業外費用に計上したことなども響いた。

 売上高は前年同期比2%増の31億円、営業損益が7億2200万円の赤字(前年同期は3億6000万円の赤字)になった。事業(セグメント)別の売上高は「アパレル事業」が前年同期比16%減の24億3200万円、キムラタンエステート(旧和泉商事)の完全子会社化に伴う新規事業の「不動産事業」が6億円、保育園など「その他事業」が6%減の7000万円だった。アパレル事業の赤字は6億1000万円(前年同期は3億4400の赤字)に膨らんだ。

 不採算の改善を進めているアパレル事業は、22年12月までに208店舗の閉鎖を計画し、22年5月から順次閉鎖を進めてきた。このうち12月末までに実際に閉鎖したのは191店舗だった。営業店舗数は12月末で25店舗になった。ただ23年2月末までに16店舗を閉鎖する計画という。一方でアウトレット2店舗を含む9店舗を存続させる。

 23年3月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は6億3000万円の赤字を見込む。ただ売却する子会社「中西」に対しる債権放棄に伴い損失が発生する見込み。現在は具体的な計画を精査中としている。

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