ケミプロの4〜12月期、税引き益41%減 製造コスト急増・生産休止費用も

20230212ケミプロ

【神戸経済ニュース】化成品を製造するケミプロ化成(4960)が10日に発表した2022年4〜12月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比41%減の1億8100万円だった。全体では増収を確保したが、製造コストが急増した。営業外費用に計上した生産休止費用は、1億3500万円と前年同期に比べて10%減少したが補えなかった。

 売上高は2%増の73億円、営業利益は29%減の3億5600万円になった。売上高を品目別にみると、主力の紫外線吸収剤が1%減の40億円と減少したほか、電子残量や写真薬中間体も減収。受託製造製品が21%増の15億円になったことなどで補った。ホーム産業事業の木材保存薬剤は3%減の5億9800万円だった。

 23年3月期の業績予想は据え置いた。税引き利益は12%増の2億円をめざす。昨年12月までの税引き利益の進捗率は60%になった。

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