12月の兵庫県有効求人倍率1.06倍に低下 情勢判断21カ月ぶり下方修正

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が31日に発表した2022年12月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント低下の1.06倍だった。3カ月ぶりに低下した。宿泊などサービス業などの一部で前月までに前倒しで求人した反動が表れた。物価高などを背景に転職に慎重になる動きも続いたが、企業も景気の先行き不透明感から求人に慎重な動きが一部で出ているという。

 兵庫労働局は足元の雇用情勢についての判断を「求人が求職を上回っているものの、持ち直しの動きに足踏みがみられる」と、前月までの「持ち直しの動きがみられる」から下方修正した。雇用情勢判断の下方修正は21カ月ぶり。一方で「新型コロナウイルス感染症等が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と指摘は維持した。円安や資源高などの影響もあわせて見極める必要がある、との見方を示した。

 有効求人数(季節調整値)は前月比1.1%減の8万6393件と2カ月連続で減少した。有効求職者数(同)は0.3%減の8万1611件と 7カ月連続で減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(同)は1.78倍と、前月比で0.22ポイント低下と、3カ月ぶりに低下した。

 新規求人数を原数値でみると、前年同月比1.6%増の2万8849人と、15カ月連続で前年同月を上回った。業種別では増加したのは「医療・福祉」が2.4%増、「サービス業(他に分類されないもの)」が4.4%増、「運輸業・郵便業」が4.8%増など。半面、「建設業」が11.9%減、「製造業」が4.4%減、「卸売業・小売業」が1.9%減などだった。製造業が前年同月を下回ったのは21カ月ぶり。

 同時に発表した2022年の年間の有効求人倍率は1.01倍だった。21年に比べて0.08ポイント上昇し、2年ぶりに1倍超と求人が求職を上回った。

 厚生労働省が発表した2022年12月分の全国の有効求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの1.35倍だった。22年の年間では1.28倍と、4年ぶりに前の年を上回った。

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