フェリシモの3〜11月期、純利益50%減 急速な円安進行で採算悪化

20230110フェリシモ

【神戸経済ニュース】カタログ通販大手のフェリシモ(3396)が10日発表した2022年3〜11月期の連結決算は、純利益が前年同期比50%減の5億6900万円だった。外国為替市場で急速に円安・ドル高が進んだことで、輸入している商品の原価率が悪化。9〜11月の3カ月でみると最終赤字になった。円安を想定した為替ヘッジ取引などで為替差益3億800万円を営業外収益に計上したが、補えなかった。

 売上高は5%減の239億円、営業利益は68%減の3億5700万円になった。円安に加えて、一部のブランドで販売が伸び悩んだ。売上高は収益認識の新会計基準を適用したことで、従来基準に比べて5億4200万円押し下げられたという。円安による輸入採算の悪化に加え、3月下旬以降に中国・上海市が新型コロナウイルス対策で都市封鎖(ロックダウン)し、物流が混乱した影響も大きかった。

 2023年2月期の連結業績予想は据え置いた。営業利益は前期比30%減の9億1600万円を見込む。22年11月までの進捗率は39%にとどまる。ただ例年12月〜翌年2月の第4四半期は、価格がかさむ冬物衣料の販売とクリスマスの商戦期とあって、利益が大きくなりやすい。同社では「現時点で業績予想の修正は必要ない」とみている。

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