和田興産の3〜11月期、税引き益2.8倍 マンション販売好調で販管費減

20230106和田興産

【神戸経済ニュース】マンション開発の和田興産(8931)が6日に発表した2022年3〜11月期の単独決算は、税引き利益が前年同期の2.8倍である28億円だった。マンション販売が好調で増収効果が寄与した。発売から完売までの販売期間が短期間になったため、その分の販管費が抑えられたのも増益につながった。マンション価格は上昇したが、住宅ローン金利が低水準で推移したのが追い風になった。

 売上高は61%増の383億円、営業利益は2.5倍の46億円だった。128戸と規模が大きく都心部にも近い「ワコーレザ・旧居留地レジデンスタワー」(神戸市中央区)の引き渡しが10月にあった。168戸と大規模な「ワコーレシティKOBE湊川公園」なども寄与。マンション販売の好調を受けて、軟調だった戸建て住宅事業を補った。

 営業利益、純利益は22年12月16日に示した23年2月期の通期予想(43億円、24億円)を上回った。ただ、この通期予想は据え置き。和田興産によると、収益計上のタイミングである物件の引き渡しは、今期予定していた主要物件がおおむね昨年11月末までに終了し、第4四半期(22年12月〜23年2月)は経費が先行するためという。同期の売上高は、賃貸不動産による収入が多くを占めると見込んでいる。

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