甲子園ボウルの芝生、メリケンパークに 「春には裸足で走って」移設完了で式典

20221223甲子園ボウル

【神戸経済ニュース】神戸港に面した神戸市中央区の公園、メリケンパークでは23日、アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」で使用した芝生の移設が完了したのを記念した式典を開いた。企画した学生のグループ「甲子園ボウルSDGsプロジェクト」の竹森優里奈さん(関学大3年)は式典であいさつし、「芝生がここで再利用されているのを見て、甲子園ボウルの輪がどんどん広がっていくのを感じた」と話した。

 甲子園ボウルで使う芝生は、試合に合わせて阪神甲子園球場(西宮市)に敷設するが、試合当日しか使われない。学生のグループは芝生の再利用を模索する中で、メリケンパークの運営会社である神戸港”U”パークマネジメント共同事業体(神戸市中央区)に移設を提案。同社はメリケンパークの運営を引き受けた3年前には既に枯れていた芝生を再生したいと、提案を受け入れた。

 移設には、甲子園ボウルで使った芝生の育成を手がけたチュウブ(東京都中央区)が協力した。チュウブの小柴雅央社長は「鳥取で生まれた芝が甲子園ボウルという大きな仕事を終え、ここメリケンパークでいつまでも根を下ろすことができたのを、たぶん芝生も喜んでいる」「春になって暖かくなれば、ぜひ裸足で芝生の感触を確かめてほしい。子供さんたちも思う存分走って、楽しい思い出のひとときを持っていただけたら」と語った。

 式典では神戸市港湾局の川中徹副局長、神戸港”U”パークマネジメント共同事業体の幹事会社である早駒運輸(神戸市中央区)の渡辺真二社長らもあいさつした。さらに関係者で、最後の芝生を植え付けて、芝生の移設完了を祝った(写真)。

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