ノザワ、温室効果ガス削減目標で「SBT認定」取得 30年目標・18年比50%減

【神戸経済ニュース】建築資材大手のノザワ(5237)は21日、同社が掲げる温室効果ガスの排出削減目標について、国際的な認定機関のSBTイニシアチブから「科学的根拠に基づいている」と認定を受けたと発表した。2018年を基準、30年を目標として従業員500人未満の企業を対象にする「中小企業向け」で認定を取得。ノザワは、この期間に温室効果ガス排出量を50%削減する目標を掲げた。

 SBTイニシアチブは国際NGO(非政府組織)である世界自然保護基金(WWF)とCDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、米研究機関の世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトの4者が共同で設立。パリ協定で示した、世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5度に抑えるための科学的根拠に基づいた目標を認定し、企業に温暖化ガスの排出削減を促す。

 ノザワは、企業の社会的責任をはたす一環として温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)削減に取り組む。生産ラインでの効率改善や生産品の歩留まり向上などに加え、太陽光パネルの設置やLED照明など省エネ機器の導入に取り組んでいる。SBT認定をきっかけに、再生可能エネルギーの利用拡大や、省エネの取り組みを加速させる考えだ。 

 加えて大企業などの間で、SBT認定を取得する動きが広がっている。環境省によると1日現在で日本企業309社が認定を取得し、このうち17社がゼネコン大手や住宅メーカーなど建設業だ。ノザワの取引先でも認定の取得が増えており、「今後はSBT認定の取得が取引を継続する条件になる可能性もある」(環境推進室)として、認定の取得をめざした面も大きいという。

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