モロゾフの2〜10月期、純利益3億3700万円 帰省や夏ギフト回復

20221206モロゾフ

【神戸経済ニュース】洋菓子大手のモロゾフ(2217)が6日に発表した2022年2〜10月期の連結決算は、最終損益が3億3700万円の黒字(前年同期は単独で3億5000万円の赤字)だった。新型コロナウイルスによる行動制限がなかったことで販売が回復し、増収効果で黒字を確保した。相対的に原価率の低い喫茶が回復したことで、原材料費がじわりと増加する中でも同社全体の原価率抑制に寄与した。

 売上高は前年同期の単独比で21.6%増の199億円、営業損益は4億3000万円の黒字(前年同期は単独で3800万円の赤字)だった。新型コロナの行動制限がなかったことで百貨店の来店客数が回復した。前年同期に伸びなかった帰省みやげ、夏ギフトなどの販売が復調。一方で光熱費が大幅に上昇した。仕入れ、製造、販売の時期にズレが発生するため、従来は目立たなかった原材料高も10月ごろから徐々に表れ始めた。

 23年1月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期単独比14%増の11億7000万円を見込む。現時点での進捗値率は3割に満たないが、同社の最大の商戦期はクリスマスとバレンタインの前半を含む第4四半期だ。原材料価格の上昇が顕在化するのは織り込み済み。足元の動向からみて「下振れする可能性はかなり小さいとみている」(山岡祥記副社長)という。

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