今年限り? 神戸”港”でワイン試飲会、神戸市が停泊営業の特別措置で

20221113船上試飲会

【神戸経済ニュース】神戸港の遊覧船「boh boh KOBE(ボーボー神戸)」船内では12日、ワインの試飲会「プレミアムワイン・バイ・ザ・グラス神戸2022」(主催・バイ・ザ・グラス神戸実行委員会)を開催した。ワインの輸入会社など10社と、肉料理やキッシュの専門店など料理4店舗が出店し、ワイン約100種類の有料試飲と料理を来場者が楽しんだ(写真)。停泊中の観光船に飲食営業を認めた、2022年度に限った神戸市の特別措置で実現した。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全国的に観光客が減った影響で、神戸港の遊覧船も利用者数が急減していた。飲食施設としてみた場合、遊覧船は着岸時という限られた時間にしか来店客を受け入れられない。だが停泊中したまま、出航せずに飲食の営業を神戸市が認めたことで、普段は遊覧船に足を運ばない近隣住民などにも、船上で飲食を利用してもらえる可能性が高まるというわけだ。

 試飲会「バイ・ザ・グラス神戸」は今回が11回目。実行委員会で、レストラン「ビストロ・レクレ・コウベ」のオーナーでもある著名ソムリエの瀬戸烈さんは、ボジョレーヌーボー解禁のクルーズなどを通じて、以前からボーボー神戸を運航する早駒運輸とつながりがあった。それもあって「今年限りかもしれない場所」として係留・停泊中の同船上を会場に選んだという。試飲会を開催した午前11時〜午後5時は、さん橋に係留したままの同船に約250人が訪れた。

 加えて瀬戸さんは「150年前の神戸開港以来、欧州との航路が中心だった神戸港は、ワインが日本に入る玄関口だった」と振り返る。いまでもワインの多くは空輸せず、日本には船便で入ってくる。「その神戸港で、日本でのワインの歴史や、海路に連なるワインの産地を思いながら楽しむことで、より深くワインを味わえるのではないか」と話していた。会場では1本10万円を超すワインも、試飲1杯3000円で振る舞われていた。

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