兵機海運、今期純利益25%増に上方修正 上期に建機輸送などで一転増配

20221113兵機海運

【神戸経済ニュース】鋼材輸送など在来貨物が主力の兵機海運(9362)は11日、2023年3月期の連結純利益が前期比25%増の4億5000万円になりそうだと発表した。従来予想の3億5000万円から上方修正した。極東ロシア向けの航路は輸出停止が相次ぐ中、上期に建機輸送のスポット需要の新規受注があった。円安進行でドル建て海上運賃が膨らんだのも寄与し、4〜9月期の業績が想定よりも上振れした分、通期予想を引き上げる。

 純利益の上方修正を受けて、期末配当金を前期比23円増配の115円に引き上げる(中間配なし)。2円減である従来予定の90円から一転の増配計画とした。予想1株利益が100円を上回る場合は、配当性向30%または1株50円のうち高い方にする配当の目安を適用した。

 売上高は9%増の175億円、営業利益は23%増の6億円を見込む。従来予想は150億円、5億円だった。神戸港、姫路港の危険物倉庫は引き続き高稼働。神戸港の主力倉庫である兵庫埠頭物流センター(神戸市兵庫区)の土地を取得したことによる原価圧縮効果も寄与した。11月中に同物流センターに3棟目の危険物倉庫の引き渡しを受け、操業開始するのも織り込んだ。

 同時に発表した2022年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.4倍の4億800万円だった。建機のスポット輸送などが寄与した。売上高は30%増の94億円、営業利益は2.3倍の5億2700万円になった。

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