ノザワの4〜9月期、純利益62%減 主力の外壁材「アスロック」販売減で

20221111ノザワ

【神戸経済ニュース】建設資材大手のノザワ(5237)が11日に発表した2022年4〜9月期の連結決算は、前年同期比62%減の4億1500万円だった。耐火被覆などの工事が増えて全体として増収だったが、主力の押出成形セメント板「アスロック」の販売が減少したのが響いた。急速な円安進行などを背景に、建設投資に慎重な企業が増えた影響を受けた。加えて原材料・エネルギー価格の上昇で製品の利幅も圧迫された。

 売上高は2%増の102億円、営業利益は43%減の6億300万円になった。原材料・エネルギー価格の上昇は売上原価を前年同期比で約3億7000万円押し上げた。生産効率の向上などコストダウンで約1億円のコスト削減ができたが、通算で2億7000万円の原価上昇になった。運送費用は上昇を受けて、顧客から受け取る運賃を一部値上げしたことで販管費率も抑えたが、原材料・エネルギー価格の上昇は補えなかった。

 一方で23年3月期の連結業績予想は据え置き。純利益は前期比42%減の10億円を見込む。原材料・エネルギー価格の上昇を受けて、価格転嫁を進める。すでに決まった価格交渉もあり、この効果が10月以降の下期に表れる公算だ。4〜9月期の純利益は通期予想の2分の1に届いていないが、業績予想修正の必要はないとみている。

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