六甲バタの1〜9月期、税引き益86%減 原料チーズの価格上昇と円安で

20221109六甲バター

【神戸経済ニュース】チーズ大手の六甲バター(2266)が8日発表した2022年1〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比93%減の1億8600万円だった。多くを輸入する原料チーズの価格が世界的に上昇したうえ、外国為替市場で円安が進んだことで、仕入れ価格が大幅に上昇したのが収益を圧迫した。前年同期に特別利益として計上した固定資産売却益と工場建設に関する補助金収入もなくなった。

 売上高は25%減の299億円、営業利益は88%減の1億7500万円だった。今期から収益認識に関する新会計基準を適用したことから、前年同期に新基準に適用させて比較すると売上高は3%増、営業利益は91%減になる。新型コロナウイルスによる行動制限の解除を受けて、外食店による需要が回復したことなどが、実質的な増収に寄与した。ただ仕入れ価格の急上昇で4月1日と9月1日に値上げを実施したが、原材料価格の急速な上昇を、商品の販売価格にすべてを転嫁にしにくい状況という。

 22年12月期の業績予想は期初の予想を据え置いた。税引き利益は前期比91%減の2億円を見込む。すべての機能を神戸工場(神戸市西区)に移し、7月に稼働を終えた稲美工場(加古郡稲美町)は今後については検討中としている。

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