川西倉の4〜9月期、純利益53%増 下期海上運賃が読めず通期「未定」継続

20221108川西倉

【神戸経済ニュース】神戸港や大阪港などで倉庫を展開する川西倉庫(9322)が8日発表した2022年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比53%増の4億9200万円だった。国際物流事業のうち混載(フォワーダー)事業が海上運賃の上昇を受けて引き続き好調だった。国内物流事業でも受け入れ貨物が増加し、再保管費用の増加や電力料金の増加が重荷になったが、増収で吸収した。

 売上高に相当する営業収益は25%増の139億円、営業利益は53%増の7億1200万円になった。事業別(セグメント別)の営業利益は、国内物流事業が4%増の7億5700万円、国際物流事業が3.1倍の3億3100万円。その他が7%増の1億3900万円とした。

 国際物流事業では国際物流の混乱が解消されつつあるのを背景に、7月以降に海上運賃の下落が目立ち始めている。ただ4〜6月期の中国・上海でのロックダウン(都市封鎖)を受けた物流混乱の影響で、4〜9月にならしてみた運賃が前年同期比で上昇したのが増収増益に寄与した。

 23年3月期通期の業績予想は「未定」を継続した。4〜9月期の増収増益の要因になったフォワーダー事業で、物流の混乱が落ち着き、下落し始めた海上運賃の先行きが読みにくいことが主因だ。一方で、フォワーダー事業は営業体制を強化し、新規の顧客も増えているという。新たな顧客の収益寄与がどの程度の規模になるのか読みにくい、という点も、業績予想が現時点で難しい理由としている。

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