川重、米ＮＹの地下鉄640両を追加受注 約2500億円・25〜26年に納入
- 2022/10/27
- 14:20
【神戸経済ニュース】川崎重工業（7012）傘下の川崎車両は27日、米ニューヨーク市交通局（ＮＹＣＴ）から新型の地下鉄電車「R211」型（写真＝川重提供）640両の追加注文の内示を、米現地法人を通じて受けたと発表した。今回の契約金額は約17億ドル（約2581億円）。組み立てと機能試験はネブラスカ州のリンカーン工場と、ニューヨーク州のヨンカース工場の２カ所で実施し、2025〜26年に納入する予定だ。
川重は18年にR211型車両の535両を受注。25年にかけて順次納入を進めている。今回の受注で、R211型の受注総数は1175両、契約総額は約32億ドル（約4674億円）になる。川重はＮＹＣＴに最大1077両のオプション（追加発注権）を付与して最初に受注した。このうち今回640両分をＮＹＣＴが行使、さらに437両分の追加発注の可能性を残している。
同型車はニューヨーク地下鉄の利用者が継続的に増加していることなどに対応。車内に監視カメラ、ＬＥＤ照明、デジタル表示機などを搭載。混雑時の円滑な乗り降りのため、従来型に比べて広いドアなどが特徴だ。一部の列車には、ニューヨーク地下鉄として初めて車両間貫通路を導入して混雑緩和をねらう。
川重は1982年にＮＹＣＴから「Ｒ62」型地下鉄電車325両を受注して以来、ＮＹＣＴに対して2200両超の納入実績がある。
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