実質CO2排出ゼロの日本酒を発売 「福寿純米酒エコゼロ」神戸酒心館

20221023神戸酒心館

【神戸経済ニュース】ノーベル賞の晩さん会で提供する日本酒として知られる銘柄「福寿」を醸造する神戸酒心館(神戸市東灘区)は20日、製造過程で二酸化炭素(CO2)排出が実質ゼロ(カーボンニュートラル)の日本酒「福寿純米酒エコゼロ720ml」を発売した。価格は税別1500円だ。この日は同社の庭園で、発売する新酒の振る舞い酒を開催。正面玄関の門では、新酒ができたことを示す「杉玉」を付け替えた(写真左=同社提供)。

 製造工程で米を蒸したり、ビン詰め火入れする際に使うボイラーの燃料を、大阪ガス(9532)が子会社のDaigasエナジーを通じて供給する「カーボンニュートラルな都市ガス」に転換。電力は関西電力(9503)との間で、水力で発電した電力だけ供給を受けるプランを利用した。加えて精米歩合を抑えて廃棄する「ぬか」の量を減らすうえ、工程を省略できる新たな酵母を取り入れ、醸造日数を短縮した。

 神戸酒心館の安福武之助社長(写真右=同社提供)は、21日に神戸経済ニュースの取材に応じ、「日本酒は伝統的な飲み物だが、環境にやさしい飲み物にアップデートしなくてはならないと思う」と述べ、新銘柄「エコゼロ」のねらいを強調した。同社では現在の在庫がなくなる来春ごろから、エコゼロ以外も含めた販売する日本酒がすべて製造過程でのカーボンニュートラルに切り替わる見込み。

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