MORESCO、今期純利益45%減に下方修正 原材料価格は下期も上昇続き

20221013MORESCO

【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)は13日、2023年2月期の連結純利益が前期比45%減の10億円になりそうだと発表した。従来予想の13億円から下方修正し、減益幅が拡大する見通し。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長引き、原材料価格が想定を上回る状況が継続している。原材料価格の値上げから販売価格への転嫁までにはタイムラグが発生することから、仕入れ価格の上昇が利益を圧迫する。

 売上高は15%増の315億円、営業利益は23%減の11億円を見込む。売上高は値上げに加え、円安で海外売上高が膨らむ見通しを反映した。原材料は原油価格に連動するんベースオイルなどと、ナフサ価格に連動する樹脂・化成品などがあるが、円安もあって9月以降も仕入れ価格は上昇しているという。引き続き値上げも実施し、上期に比べて下期は採算が改善する見通しだが、期初に想定した利益を確保するのは難しいと判断した。

 同時に示した3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比63%減の5億400万円だった。自動車向けの製品は日本と中国で販売数量が減少。ただ東南アジアの景気が回復局面で、真空ポンプ油やホットメルト接着剤などの伸びが補い増収を確保した。売上高は9%増の145億円、営業利益は63%減の5億400万円だった。

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