神戸空港「脱炭素化」で神戸市と航空会社など協議会 「推進計画」作成で議論

20221011空港脱炭素

【神戸経済ニュース】神戸市は11日、神戸空港での二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロに向けた方策について関係者や学識経験者らが議論する「神戸空港脱炭素化推進協議会」の初回会合を神戸空港で開催した(写真)。国土交通省が3月に「空港脱炭素化推進計画策定マニュアル」を作成し、これを推進する空港法などの改正を6月に実施。これに従って神戸空港でもCO2排出実質ゼロに向け「神戸空港脱炭素化推進計画」の作成をめざす。

 会合の冒頭であいさつした会長を務める神戸大の小池淳司教授は、「新型コロナウイルスにウクライナ情勢に、すべての変化が一瞬にして起きるような世の中になっているが、社会が変わっても『あの時にああしとけばよかったな』ということをなるべく少なくしたい」という。そのために「きちんと情報交換を進めて、落ち度のない対策を進められるよう、風通しの良い会議で意思疎通を図り、神戸が他に遅れないようにするにはどうすればいいかという視点でご議論いただきたい」と話していた。

 会議の設置者として、あいさつした神戸市の長谷川憲孝港湾局長は、「神戸港では(2050年にCO2の排出を実質ゼロにする)カーボンニュートラルポートという取り組みを進めている。このほか神戸空港島では輸入した液化水素の受け入れ基地の実証プラント、ポートアイランドでは水素を使ったコージェネレーション(熱電併給)の実証実験を進めるなど、さまざまな取り組みがある」と紹介。「神戸空港では、どのような脱炭素化ができるのかをじっくりと考えたく、さまざまな意見をお聞きしたい」と活発な議論を求めた。

 協議会には小池教授ら学識経験者のほか、空港運営会社の関西エアポート神戸、神戸空港に整備拠点を置くメーカーのエアバス・ヘリコプターズ・ジャパンのほか、スカイマーク、全日空、フジドリームエアラインズといった航空会社も含めた空港の利用者などが出席した。今回の協議会は、小池氏と長谷川氏のあいさつのみ公開し、議事については非公開とした。神戸市は会議の中で、今回の協議会を設置した経緯や、「脱炭素化推進計画」を作成するにあたっての今後の方針などについて説明したもよう。

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