神戸空港の将来需要、年700万人想定 国際定期便の就航後・神戸市など試算

20220921久元市長

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長(写真=資料)は21日の神戸市議会本会議で、2030年前後に国際定期便が就航した後の神戸空港の旅客需要を、年間およそ700万人と見込んでいることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大前である19年度に神戸空港を利用した旅客は過去最高の329万人だった。06年の開港以来19年5月の関西3空港懇談会まで、1日60便に抑えられてきた国内線の便数が倍増し、さらに国際線も就航することで、旅客数も2倍以上に膨らむと見積もった。

 18日に開いた関西3空港懇談会では将来の神戸空港について、1日の発着回数を国内線で1日120回、国際線で1日40回を上限とすることで合意。この数値について久元市長は「神戸空港を運営する関西エアポートグループがエアライン(航空会社)への市場調査や、関西(国際)空港で国際を運営してきたノウハウなどをもとに検討を進めてきたもの」で将来の需要予測を反映していると説明。そのうえで「国内線の120回に対して約510万人、国際線の40回に対して約190万人を想定している」との需要予測を示した。

 神戸市としても政府が示している経済予測や、訪日外国人観光客の受け入れ目標などをもとに将来の需要予測を試算したところ「合意した発着回数と付合する」という。同時に1日60便を前提とした設計で、すでにターミナルビルが手狭になっていることなどの問題意識も表明。25年の国際博覧会(大阪・関西万博)に向けてターミナルビルを完成させたい意向をあらためて示した。

 加えて久元氏は「神戸空港が関西全体の航空需要の拡大、関西経済のさらなる成長発展に貢献できるよう、関西エアポートグループと協力しながら神戸空港の新たな市場開拓や需要創出に取り組みたい」と、あらためて強調した。久元氏は坊恭寿議員(自民)の21年度決算に関する質疑に答弁して述べた。

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