独べーリンガーと神戸市、スタートアップ発掘・育成で連携協定 市長ら記者会見

20220912ベーリンガー

【神戸経済ニュース】独医薬品のベーリンガーインゲルハイムの日本法人である日本ベーリンガーインゲルハイムと神戸市、神戸市の外郭団体である神戸医療産業都市推進機構の3者は12日、「神戸医療産業都市」でのスタートアップの誘致・発掘や事業化支援、人材育成などで連携協定を結んだと発表した。ベーリンガーは2008年からアジアで唯一である医療用医薬品の実験研究施設「神戸医薬研究所」を神戸医療産業都市に置く。同社がスタートアップと新たなサービスを作り出す「オープンイノベーション」を進める中、神戸市は積極的にスタートアップを神戸に呼び込む。

 ベーリンガーと神戸市、神戸医療産業都市はこれまでもスタートアップの関連行事などで連携してきたが、協業するうちに方向性の一致を改めて確認。連携協定につながったという。協定に基づく第1弾としては、ベーリンガーが日本で4回目になる事業コンテスト「ベーリンガーインゲルハイム・イノベーションプライズ」をクリエイティブラボ神戸(神戸市中央区)で9月28日に開催する。このほかベーリンガーの幹部社員がスタートアップへの助言役を務める「オフィスアワーズ」や、近隣の高校や高専と連携した講座などの人材育成も展開したい考えという。

 12日に記者会見した神戸市の久元喜造市長(写真中)は「世界を変えるイノベーションが次々と創出されるスタートアップエコシステムが、神戸医療産業都市で形成され、さらなる人材が神戸から輩出されると期待している」と話した。日本ベーリンガーのシャシャンク・デシュパンテ社長(同右)は「1885年の創業時は当社もスタートアップだった。ぜひ次なるスタートアップを支援したい」と語った。神戸医療産業都市推進機構の村上雅義・専務理事(同左)が、本庶佑理事長のあいさつを代読し「全国のみならず海外からのスタートアップの誘致・発掘と、海外展開をめざすスタートアップの支援に一層力を入れていきたい」と述べた。

 ベーリンガーによると同社が自治体と連携協定を結ぶのは、世界でも初めてではないか、としている。神戸市が医療産業都市の振興を目的として連携協定を民間企業と結ぶのは、りそなホールディングス(8308)傘下のみなと銀行、米製薬大手イーライリリーの日本法人である日本イーライリリー、独医薬品のバイエルに次ぎ4社目。特にスタートアップを焦点に協定を結ぶのはバイエルに次いで2社目という。

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